主旨
創造力とは何でしょうか?それを発揮するにはどうすれば良いでしょうか?今回はそのことをカフェやお寺巡りの実体験をもとに、ご説明します。
和菓子を食べたくなったオム
普段の仕事で疲れ切っていたオムの体は
糖分を欲していた。
山科にはカフェがあるが、
チェーン店ではなく、
老婆の甘味処さんで、
お豆の栄養分たっぷりの
おはぎを食べに行きたくなった。
有名なお店でかさぎ屋という
甘味処さんがある。
調べてみると、
ココ周辺は清水寺や八坂の塔などの
お寺があり、スイーツや歴史も味わえる
地域である。
オムは期待に胸を膨らませながら、
愛車を走らせた。
家を出て30分くらいであろうか、
かさぎ屋の付近になると、
何かに引き寄せられるオーラを
感じ始めたのであった、、、
高麗ギャラリーカフェ
そのオーラに目をやると、
個性溢れる古民家カフェがあった⬇️図1
「さてと、愛車をどこに止めようかな、、、」
と迷っていたオムは、
そのオーラに引き寄せられるまま店内に入り、
店員さんに尋ねてみた。
すると
玄関の右側に立てかけて良いとのことなので
愛車をそこへ止めた。
店内の雰囲気
高麗ギャラリーカフェに入ると、
ピアノの音楽が流されており、
木製の長テーブルや丸太のイスが
ズラリと並んでいた⬇️図2
壁の方へ目をやると、
何やら絵画のようなものが見受けられた⬇️図2
店員さんによると、
オーナーである高麗恵子氏の作品が
展示されているようである。
奥の方には広い庭があり、
解放感あふれる雰囲気であった⬇️図3
ココはアートとスイーツを楽しめる
古民家カフェなんだなぁと感じながら、
メニュー表に目をやった⬇️図4
「さぁてと、何頼もうかな、、、
カフェラテに、、、
ミルクレープうまそうやな」
ということでこのセットを注文することにした。
しばらくすると
店員さんが持って来てくれた。
オムはソレを見た瞬間、
内なる何かが呼び覚まされ、
他のカフェと違う独特なオーラを
感じ始めたのであった⬇️図5
店員さんが言うには、
カップの模様は宇宙(コスモ)をイメージしており、
高麗氏がインスピレーションで創作している
とのことだ。
もしかして、
オムの心のコスモ(宇宙)が
この器と共鳴していたのであろうか?
カフェの器に宇宙レベルのモノを
提供するサービスに対して
心が振動し、調和していった。
どうぞ召し上がって下さいと
店員さんから言われるまで、
この器に心身が釘付けになっていた。
ミルクレープにフォークを入れながら
店員さんの話を聞いていると、
高麗氏と繋がりのある『イダキ シン』
という人物の話に入っていった。
イダキ氏による楽曲の効果
店員さんによると、
イダキ氏の楽曲を聴くことで、
心身が洗われて、
内なる自分に気付くことができると
説明を受けた。
その楽曲は
今、店内に流れている曲であった⬇️図6
質問をしていくとイダキ氏の楽曲は
前世からの因縁というモノを
無くす効果があるようだ。
では因縁とは何か?
それを次に説明していく。
六道輪廻とミルクレープ
因縁とは
インド由来の六道輪廻の思想と
関わっており、
生まれ変わる時に、移っていくようである。
例えるなら、
今モグモグしているミルクレープが
まさしくそうである⬇️図7
ミルクレープは何層にも分かれており、
上からフォークで押し込んでいくと、
上のクリームが下の層へと混ざっていく。
この層を世界、クリームを因縁とみなして、
六道輪廻をスイーツに重ねる自分がいた。
六道輪廻のイメージが膨らんだオムは
店員さんに対して、
「イダキ氏の考えは宗教的ですね」と言うと、
店員さんはそれに対して、こう答えた。
「神様などを称えてるわけではないので、
宗教ではありません」
「輪廻していく因縁というモノは
前世の行いが後世に移るが、
これは後世にとっては関係のないモノです。
イダキ氏は今生きている人に対して、何をすべきかを考えているのです」
オムはハキハキと答える店員さんの姿に、
深い思想を持った方だなぁとしみじみ感じ始めた。
さらに詳しく聞くと、
前世からの因縁は消却することで、
恨みなどが無くなり、
人々の争いも消えていくようだ。
オムはそれに対して
「因縁を消しても
その後、誰かから害を加えられたら、
恨む気持ちが湧きませんか?」と聞くと
店員さんは
「そのような害を引き寄せる因子があるのです。
自分と近いモノを引き寄せるので、
自分を清める必要があります」
さらにこのようなコトも加えた
「ココまで話をするとは思いませんでした」と。
今から考えてみると、
最初は器のデザインに
引き寄せられていたのかと思っていたが、
店員さんの思想にもオムと通じるものが
あったのかもしれない。
心を清めていけば、
感動する体験を味わうことができる。
心のコスモを育むことを
心がけていくことの大切さを
実感した瞬間であった。
会話が終わり、時計をみると、、、
1時間も流れていた。
しばらく1人の時間を過ごすことにした。
立ち上がって、庭の方に行くと、
何やら木の奥に隠れている⬇️図3補足(黄色矢印)
あの木の奥には何が潜んでいるのか?
オムは不思議に思いながら、
店を後にした。
八坂の塔
歴史
お店を出て1分以内で
さきほど潜んでいた物体が見えた⬇️図8
ココは
臨済宗建仁寺派 霊応山法観寺(レイオウザン ホウカンジ)とされているが、通称「八坂の塔」と呼ばれており、高さ46mに及ぶ五重塔が天を貫ぬくように存在している。
過去をさかのぼると文献ではこう言い伝えられている
仏舎利とはお釈迦さんの遺骨で、五重塔の中に収められているのだ!
ぇえ?本当にあのお釈迦さんの遺骨が?!とビックリ仰天だが、
受付でもらったパンフレットにそう書いてあったのだ!
それが実際に収められている場所を案内していくね。
受付
八坂の塔に着いた⬇️図9
さぁてと、受付に行く前に
愛車をどこに止めようか、、、
そこでスタッフの人に聞くと、
参拝者用の駐輪場が
受付の隣に設けられているようだ⬇️図10
オムはココで愛車を駐輪して、
拝観料(¥400)を払い、境内へと入っていった。
五重塔
受付のすぐ目の前には、
境内のほぼ中央に位置するであろうか、
五重塔がどっしりと立っており、
重量感と安定感を感じさせられる。
五重の意味は、
地球も含め、宇宙を構成する要素『地、水、火、風、空』を示しており、一屋根毎に割り振られている⬇️図11
中に入れば、建物の中心には
この塔を支える心柱と呼ばれる
ぶっとい柱が立っているはず。
しかし、写真には、、、
囲い(黄色矢印)で覆われていて、
心柱が隠れている状態だ⬇️図12
心柱の下には、
磁石の舎利孔があり、
この中にお釈迦さんの遺骨が収められていると言われている⬇️図13
これはさきほどの世界観の根本が
お釈迦さんであることを示しているのであろうか?
その遺骨を守るように、
心柱の四方には5体の仏さんがそれぞれ祀られている。
実際に反時計回りに拝見した順番では、
東方(薬師如来)⬆️図12
北方(釈迦如来)⬇️図13
西方(大日如来?)⬇️図14_1
南方(宝勝如来)⬇️図15
と並んでいた。
建物もすごいデザインだが、
その中には、そうそうたる仏さんが祀られているではないか。
特に大日如来さんは宇宙の象徴やん!
五重塔×大日如来=もはや想像を超える次元である。
この次元から発せられるエネルギーが
八坂の通り周辺にも及んでいるかもしれない。
さきほどのカフェのデザインといい、
この地域は仏さんのご利益が
強く影響していることを
つくづく感じたのであった!
しかし、ふと疑問に感じたことがあった。
あれ❓1体足りない、、、
ちょっと待てよ。
西方は阿弥陀さんのはずやのに、大日如来さんが座っていたよな、、、
阿弥陀さんどこにいったー❓❓
そこで、西方の仏さんを
再び確認しにいった。
よーく見ると、
大日如来さんの上に何かある⬇️図14_2
もしかして、アレが阿弥陀さんかもしれない。
そこでオムは受付にもどり、
そのことを尋ねると、こう説明してくれた。
スタッフ
「本来は大日如来が真ん中ですが、
心柱があるので、そこに祀ることができなくなったのです。そのため、大日如来が前に出てしまいました」
さらに詳しく聞くと、
スタッフ
「その時代の宗派によって、祀られ方が変わるんですよ。今は臨済宗の住職によるものです。」
オム
「なるほど、その理由で阿弥陀さんがいるはずの所に、大日如来さんが祀られることになったのか。
これは設計上、仕方がないことやったんや」
実際に見にいくことで、
教科書の内容とは違うことを発見することができた。
それぞれの仏さんを拝んだあとは、
2階に上がった⬇️図16
ココから見える景色も気持ちいいモノである。
心柱の方に目をやると、
オムの肩幅を超えるぐらい太い!⬇️図17
この心柱によって、
塔全体の均衡を保っており、
地震の揺れに耐える効果があるようだ。
五重塔に使用される建築工法は、
あの634mの東京スカイツリーにも活かされており、
古代の技術が現代にも使われていることに
ビックリ仰天であった!!
興奮した状態のまま、
一階へ下りていると、
また驚くべきことがあった!
それはこの下るタイミングが
最も心柱がよく見えるのだ⬇️図18
この瞬間、興奮はピークに達し、
オムの脳天は心柱に貫かれたような感覚になった。
まさか五重塔の後半に
こんなドッキリが仕掛けられているとは
思いもよらなかった!
興奮したオムは五重塔を出た後、
心を落ち着かせようと、庭園を見渡した⬇️図19
緑がひっそりと静けさを与えてくれる。
その後、再び空を見上げると、
心柱が天空へとオムを導いているかのようだ!⬇️図20_1
その時、気付いたのだ!
心柱が指すスカイブルーの宇宙は、
愛車カラーであることに⬇️図20_2
心柱と愛車がリンクした瞬間、
内に秘めたる心のコスモエネルギーが
増幅したのであった!
コスモエネルギーを蓄えたオムは、
流れ星が流れるように太子堂へと進んだ!
太子堂
ココは聖徳太子3歳像と16歳像が
安置されているお堂である。
真ん中の厨子に祀られているのが、
3才像である⬇️図21_1
向かって左側には16才像も祀られている⬇️図21_2
聖徳太子がいなければ、
仏教が日本で発展することがなかった。
仏教の普及に多大な活躍をされたので、
今もこうやって祀られているのだろう。
数千年の間、この教えが衰退せずに、
続いていることはすごいことである。
オムはその歴史を築いたことに
感謝の念を込めて、拝むこととした。
薬師堂
ココは薬師如来さんが祀られている
お堂である⬇️図22_1
向かって右側に薬師如来さん、
向かって左側に夢見地蔵さんが
祀られていた⬇️図22_2
わかりやすく加工してみると、
何だか可愛らしくなっちゃった(笑
夢見地蔵さんは
珍しいお地蔵さんなんだけど、
もしかして聖徳太子が夢の中で
如意輪観音さんからお告げをもらったことと関係しているのかな。
文献が残ってないから以下は憶測だけど、
その夢の中に一緒にいたお地蔵さんも
夢見地蔵として祀ったのかもしれないね。
レアなお地蔵さんに出会えのは
ラッキーであった😆
薬師堂を後にしたオムは大満足で
受付に行き御朱印をいただいた⬇️図23
たくさんの仏さんから
ご利益をいただいたので、
この後はたっぷりの小豆を
いただきにいくこととした!
おはぎのかさぎ屋
かさぎ屋とは?
八坂の塔から歩いて数分後に
かさぎ屋に到着した。
1914年創業の老舗甘味処さんで、
かまどで丁寧に炊き上げる最高級の丹波大納言小豆を使った昔ながらの甘味を味わえるお店である。
まずは愛車をどこに止めようか、、、
店員さんに聞いてみると、
玄関のショーケース前に置いてもよいとのことであった⬇️図24
オムは店員さんのお言葉に甘えて、
愛車を止めることにした。
お店の雰囲気とおはぎ
店内はレトロな雰囲気で、
祇園祭のうちわや日本画なども置いてあり、
日本の文化を堪能できる内装であった⬇️図25
名物は、
つぶ餡・こし餡・きな粉の3種類のおはぎ「三色萩乃餅」と抹茶のセットで¥1000である。
それを真っ先に注文して、
おはぎがくるのを楽しみに待った。
しばらくすると店員さんが
持ってきてくれた⬇️図26
味わってみると、程よい甘さと、
小豆本来の味が口に広がり、
素材の良さを引き立たせるような
感じであった。
素材そのものの成分に着目すると、
小豆には様々な成分が含まれている。
この本来の味に対して、
調味料を多く使用してしまうと、
素材の味が感じられなくなってしまう。
お釈迦さんが言うには、
人間には本来、仏性が宿っているようだ。
それは内にあるのに、気付かないでいる。
この仏性を素材、
それを覆い隠すモノを調味料と
置き換えられるのかもしれない。
そのような事を考えていると、
八坂の塔で出会った聖徳太子を
このおはぎで作ってみたくなった!
おはぎで創作
創作時間10分程度で完成した⬇️図27_1
それでは聖徳太子像と比べてみよう⬇️図27_2
目の形がまん丸くなってしまい、
ちょっと違うかも、、、
見栄えは置いておいて、重要なことは、
おはぎで似顔絵を作るという創造力である。
それでは創作に至るまでの過程を整理していこう。
創造力の発揮方法
これを発揮するには3つの段階があったと考えられる。
②①により雑念が払われ、宇宙を象徴する五重塔へ向かったこと
③八坂の塔で聖徳太子と出会い、記憶に留められこと
このようにある経験が別の経験を連鎖的に生み、それらが繋がることで、創造力を形として発揮することができたのだ❗️
①の宇宙を意識することで、雑念が薄れたことは特に強調しておきたい❗️
ココから導かれる創造力とは、
以下であると実感した❗️
一つ一つの経験が繋がって生み出される産物である