ラテアートをうまく作成するポイント(ミルクの種類別に観察)

デザイン&アート
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概要

ラテアートはカフェメニューの中で店のオリジナル性を出すことができる技術である。それをサービスとして提供するにはスキルを要するので、わざわざメニューに出していないお店が多いがオーダーすればラテアートを作成してくれるお店があることもわかってきた。
今回はラテアートをうまく作成する上でのポイントを分析するために、ミルクの種類別によってラテアートがどんな仕上がりになるかを観察していこう。

ラテアートの作り方

まずはラテアートの基本的な作り方だが、
始めにエスプレッソの抽出を行なって、
その上層にクレマという茶色の泡を発生させよう。
このクレマをキャンパスとして、その上からフォームミルクというスチーマーで泡立てたミルクを使って、
形を描いていくわけである。

有名カフェチェーン店のス◯バー

ス○バーの魅力とは

ス○バーでラテアートをオーダーしてみると、
「うまくできるか自信はないですが、頑張ります💪」
と挑戦意欲あふれる前向きな気持ちで作成してくれる店員さんが多いことがわかった!

ラテアート専属の方がいるのではなく、
従業員が練習をしてスキルを磨いているようである。
このように向上心の高い店員さんが多いことがス◯バーの魅力の1つであろう。

牛乳でラテアートを注文

ラテアートを注文後、しばらく待っていると、
スチーマーでミルクを泡立てている音が
プルルルゥ〜っと店内に鳴り響く、、、
『これからフォームミルクで描いていくぞー』っという
店員さんの意気込みを表しているかのようであった!

店員「お待たせしましたーちょっと失敗してしまいましたが、、、」
っと苦笑いで出されたラテアートがこちらである。

図1)ラテアート(牛乳)

図1)ラテアート(牛乳)

ハートの中にクレマのスジが入るのは気になっていたようだが、良い感じではないか。

ラテアートのポイント

フォームミルクを上手に泡立てる工程がポイントである。これは絵画でいうインクに相当するからだ。

ではフォームミルクの状態が異なると、
ラテアートはどのような仕上がりになるのであろうか。
それについて、オーツミルク牛乳を使ったそれぞれのラテアートを比較していこう。

オーツミルクでラテアートを注文

ス○バーのス○ーバックスラテはよく頼むドリンクである。
この日はビエラ大津店のス○バーに行き、
普段のようにス○ーバックスラテを注文することとした。
そこでメニューをよーく見ると、ミルクを選択できるようだ。
その中でもオーツミルクがオムの目をクギ付けにした。

なぜならオーツミルクを見た瞬間、このようなイメージが連想されたからだ。

オーツ→大津市→滋賀県→近江牛

なるほど近江牛のミルクか😋
滋賀県にあるス○バーはなかなかシャレたことをするではないか。

しかし、このインスピレーションが後々オムの予想を大きく覆す結果となることは
この時、気付きもしなかった。

さてと、オムの予想が的中しているか早速店員さんに聞いていた。

オム「オーツミルクって近江牛のミルクですか?」
店員「いえ、オーツ麦を使ったミルクです」

オムはこの瞬間、闘牛が暴れたような衝撃が心に響き、赤面状態になった。

そこで胸に手を当てて、深呼吸を行い、胸の内に潜む闘牛を穏やかにするようなイメージで、落ち着きを取り戻すこととした。

そして、オーツミルクでス○ーバックスラテを注文することとした。

店員「うまくできるかわかりませんが、やってみます」
っと無料で挑戦してくれた。

プルルゥーっとなり始めてしばらくすると、
店員「泡の形成がうまくできませんでした」っと
自信がない様子ではあったが、完成品はこんな感じであった、、

図2)ラテアート(オーツミルク)

図2)ラテアート(オーツミルク)

牛乳と比較すると、キャンパスであるクレマとハートの境界がぼやけているように見える、、、

まるで水彩画を見ているような感覚であった。
芸術的でステキな仕上がりやん。

ミルクの違いで仕上がりが変わる理由

では、なぜ牛乳とオーツミルクでラテアートの仕上がりが変わったのであろうか。それでは両者の結果を比較してみよう⬇️

図3_1)牛乳のラテアート(拡大)

図3_1)牛乳のラテアート(拡大)

図3_2)オーツミルクでラテアート作成(拡大)

図3_2)オーツミルクのラテアート(拡大)

種類牛乳オーツミルク
泡サイズきめ細かい大きい
泡の持続性潰れにくい潰れやすい
フワフワ感
ハートの輪郭ハッキリしている若干、ぼやけている

牛乳の場合は泡のサイズは小さくてフンワリとした口当たりであった。注目すべきことは、1つ1つの泡表面に対して、光の反射がキラっ✨と見受けられたので、泡が潰れていないことであった❗️(図3_1)
逆にオーツミルクは、表面の泡が消えた跡のくぼみが多数見られて、そのサイズは大きく見えた。

実際に飲んでみた時、牛乳の方が口溶けが遅く感じられたので、泡のサイズ泡の潰れやすさの違いが効いていると推定される

さらにラテアートが提供されてから、30分後の状態を見てみよう⬇️

図4_1)牛乳のラテアート(30分後)

図4_1)牛乳のラテアート(30分後)


図4_2)オーツミルクのラテアート(30分後)

図4_2)オーツミルクのラテアート(30分後)

このように味わった後でも、牛乳の方はハート形が残り続けているのだ。ココから次の仮説が思い付いた⬇️

牛乳を使用したフォームミルクの特徴
泡が潰れにくく、ハート形が持続する理由は、フォームミルクの 粘り気の度合(=粘度)が強い可能性

粘度というキーワードが出てきたが、これがラテアートをうまく仕上げるためのポイントだとオムは思い付いたのだ!

では、ミルクの種類が違うと、なぜフォームミルクの性質がこんなにも違うのであろうか?

それについては次回、詳細に分析していくので楽しみにしていてね👋