今回は愛知県小牧市にあるお寺で開催されたあきば大祭について、紹介するね。
あきば大祭とは火防の神様(秋葉三尺坊<アキバサンジャクボウ>)をお祭りする行事である。
主旨はこのような感じだ⬇️
今回の記事では以下を説明していくね。
1.名古屋発祥コメダ珈琲での気付き
2.あきば大祭について
愛車を積んで新幹線でゴー
JR山科駅からJR京都駅まで愛車と共に乗り込み、
そこから名古屋駅まで新幹線で向かった。
JR名古屋駅着くと、その超高層駅ビルに圧倒されながら、これからのサイクリングに対して心を集中させることとした
コメダ珈琲店での気付き
コメダ珈琲店のモーニングタイム(11時まで)は、ドリンクを頼むと無料でトーストがサービスされるとのことであった。
オムは朝ご飯は軽く食べてきたので、カフェオレのみ注文した。ここで気付いたこととして、無料だからといって、トーストも追加するかどうかである。
それはこのような理由があるからだ⬇️
たしかにお得ではあるのだが、追加で注文することで、オムの食欲は満たされても本当に食料が不足していて困っている人達に申し訳ない
それにトーストも追加注文すると、その分のスタッフの作業が増えるわけである。
結局カフェだけ頼むこととした
オム達の心がけ一つ一つが周りに影響しているということを考えることが大事だと思うおむ。
佛心宗 福厳寺
歴史
約540年以上もの歴史のある禅寺で、一度も火事を起こしたことがない。
平成27年には仏教の本質に立ち返って、慈悲心、知恵、仏性を育むことを宗旨とする佛心宗を興する。
秋葉三尺坊の羽団扇
コメダ珈琲から約1時間半かけて福厳寺に到着した。
この看板と旗のデザインは秋葉三尺坊の羽団扇を表現している。
この形や赤と黒の色バランスがステキだなぁ
関係者に聞くと、福厳寺の関係者にはデザイナーがいるようである。
わざわざ「あきば」とひらがなにしているのも
わかりやすく表現する為と教えていただいた。
このデザインからも秋葉三尺坊を迎える大祭であることがわかる。
オム達はその神様をお出迎えし、火渡りを通じて自身の心を見つめ直すのだ。
さてと愛車はどこに停めようかー、
関係者に聞くと、太陽幼稚園に置いて下さいとのことであったので、ここに停めることとした。
先を進むと広場があり、出店がたくさん並んでいた。
山門をくぐり境内に入ると、車が5台くらい停められるような広さの結界が張られていた。ここで火渡り時の火が焚かれるわけである。
ご祈祷
ご祈祷を一時から予約しているので、
秋葉三尺坊を祀るお堂の方へむかっていった。
お堂の前で待っていると、関係者からご祈祷の作法の説明を受けることとなった。まずは注意事項として撮影禁止であること、作法としてはご祈祷中にお坊さんが前を通る時は合掌をして礼をすることを教えてもらった。
オムはワクワクしながら待っていると、
やがて入堂の許可がおりたので、
約30人がお堂の中に入っていった。
正座をしてしばらくするとお坊さん達が現れて、
住職の大愚和尚があらわれた。
その姿は茜色の着物と兜みたいなものをかぶった状態で、普段の和尚さんが着るような着物ではなかった。
ご祈祷が始まると、
お坊さんが和太鼓を叩き、お経をお唱えしながら、蛇腹式の経典をパラパラっと開けたら閉めたりしていた。
しばらくすると、大愚和尚が自分達の方に向かってこられて、オム達の目の前でお経をパラパラと開けたら閉じたりしながら、通っていった。その後は着物の袖でオム達の頭を撫でるようにして通過していき、それが終わると、何やら大きな声で叫ばれて、席の方へ戻られていった。オムはその一瞬で体がこわばり、ビビってしまった。
ここまでがご祈祷の様子であったが、オムが感じたことは以下3点である。
1️⃣住職が経典を目の前でパラパラした時に不思議な香りが漂ってきたこと。
奥深い香りで、長い年月を経て蓄えられた力を与えられたような感覚やったわ
2️⃣着物の袖で頭を撫でられた瞬間、オムの意識の一部がサァーッと取り除かれたような感覚になったこと。
これをしてもらって、心がスッキリしたわ。
3️⃣住職の雰囲気がまるで秋葉三尺坊のように感じたこと。
特別な姿、大きな一声、上記の不思議な感覚になったことは、住職が秋葉三尺坊の化身となって、神力をオムに使ったからやないかな。
さて、お堂を出てると、木札をいただいた。これは部屋に飾り、見ることで、秋葉大祭での記憶を思い出し、内面を見つめ直すという意味合いが込められている札である⬇️
この札にご祈祷時の記憶や思いを込めて、
約2時間後の火渡りの神事に備えた。
腹ごしらえ
火渡り神事は約2時間後なので、腹ごしらえをするため、
広場の出店に向かっていった。
1️⃣蜜タップリの焼き芋
口含むとトロけるような食感と、
甘い蜜の味が口いっぱいに広がっていく💓
これはリピートしたい気持ちだ!
2️⃣牛肉のスープ
あったか〜いスープを味わった。
ダシがうまいわ💓
腹ごしらえが終わって、適当に広場をブラブラしたり、
中庭の池をながめたりしながら、火渡りまでの時間を過ごしていた。
そしてその幕が上がる時がやってきた。
火渡り神事
あたりは闇に包まれ、本堂の脇に火が灯されていた。
提灯が赤くほのかに光っており、幻想的な空間が生まれる前触れのようであった。
しばらくすると、スピーカーから声が響き始めた。
「天照大御神、そして、、、」
すると、本堂から大愚和尚が現れた。
声の主は大愚和尚だったのある。
内容はこんな感じである⬇️
修行をし、火の災難から救ってきた人。
秋葉三尺坊の死後、あの人は神様という噂が広まり、
神格化された。
火渡りで扱う火には2つの意味がある。
①物理的な怖さ
ひとたび火が起こると家や財産を焼く
②精神的な怖さ
三毒(=欲望、怒り、愚かさ)の火
例えば、あちこちで戦争が起こる、心の火の暴走など
あきば大祭を通じて、
火の熱さを体感してもらう。
心には三毒という火種が常に燻っており、いつ発火するかわからない。
人類は火をコントロールする技術で文明を築いたが、オール電化により火の怖さすらわからなくなってきた。
幸せに生きるなら、恐るべきものを恐れること=火
心の火は誰が消すか?これを自身で行うこと。未然に防ぐこと、早く火に気付いて、初期消化するように努力すること。
そして
飛行機など人間社会の文明は誰かが思ったことが実現された結果である。
これを精神面で置き換えてみると、
精神的な火をコントロールができなかったら、身の回りにそれが形成されていく。人間関係の崩壊など
その三毒の怖さを体感し、三毒を自分で治めなければと感じてもらえることがあきば大祭の主旨である。
説明が終わり、
別の声が響き始めた。
八大龍王と共に秋葉三尺坊が炎と化して、
結界内に降臨するとの内容であった。
ここからは神事となるので
撮影はご了承下さいとのことであった。
炎が灯されて、激しい勢いで燃え上がった。
状況が気になると思うので、
特別に慈光という冊子の写真を添付しておくね⬇️
お坊さん達が火が弱まるまで、
その周囲を回り始め、
やがて勢いは腰の高さ付近までおさまったので
やっと、火の中を渡れるのだぁ😄🔥
渡る時は裸足ではなく、シューズを履いたままやから大丈夫やで!
オムの番が来るまで他の人が渡っているのを眺めていると、
物怖じせずにサァッと渡る人がほとんどであったが、
たまに怖がって渡れない人も見受けられた。
また小さい子に対してはお坊さんが後ろからサポートするような感じであった。
初めての火渡りで恐れと好奇心に葛藤していたオムであったが、
小さい子がサァッと渡っている姿を見て、
恐れよりもむしろ好奇心が増幅していった。
そしてついにオムの番がやってきたのだ!
あ、、、
オムは言葉を失った。
状況は両サイドの炎が横風でなびいていた。
「炎当たるやん、、、」
「つうても後にはもう引かれへんし、
渡るしかしゃないやん」
オムに秘める三毒の炎🔥と向き合わねばならない
合掌しながら、秋葉三尺坊のご真言、
「オンピラピラ、ケンピラ、ケンマイソワカ」
っと唱えてから無心で一気に渡っていったのだ🔥
それは一瞬の出来事であった🔥
ただ言えることは、
オムの心にはご祈祷時の記憶が炎と共に刻み込まれたことであった🔥
その後、オムは境内をしばらく散歩し、お寺を後にした。
心の三毒を知ること、
それをコントロールしながら日々を送ること。
これを心がけることを来年の抱負とすることとした。
まとめ
①あきば大祭の火渡りを通じて心の三毒に気付こう
②木札を見える所に置くことで、火渡り時の記憶を蘇らせて心の三毒と向き合おう