サンダルウッドのレッドリスト調査

カルチャー
サンダルウッド

絶滅リスク状況の調査方法

今回は動植物の絶滅リスク状況を知ることが可能なサイトをご紹介しながら、
オムが愛用しているお香原料の絶滅リスクを調査した結果を記していく。

その情報源は国際自然保護連合(IUCN)が作成したレッドリストである。

IUCNの活動については以下の通り

Established in 1964, the International Union for Conservation of Nature’s Red List of Threatened Species has evolved to become the world’s most comprehensive information source on the global extinction risk status of animal, fungus and plant species.

引用元 https://www.iucnredlist.org/ja

この情報からするとIUCNレッドリストを作成している団体とされており、そのリストには各野生生物種の絶滅の危険度合が以下のカテゴリーで区別されている(図1-1)

図1-1)レッドリスト カテゴリー

カテゴリーは、その時の環境や時代によってググッと変わるので、
このようにしてみるとイメージがしやすくなる(図1-2)

図1-2)生命のバロメーター

中心の針がググっと変動すると、それに伴ってカテゴリーが変化していくことを示している。
ここから、各カテゴリーは生命のバロメーターとも言い換えられるだろう。

例として、図には2020年に調査されたEncephalartos princeps(ソテツの一種)をあげている。
そのソテツの2020年における絶滅リスクは「VU」というカテゴリーであることがわかり、このソテツは絶滅危惧種であると判断できる。

サンダルウッドの絶滅リスク状況

それではお香の原材料をレッドリストから調査してみよう。
オムがよく使用する線香「みのり苑製 風韻<フウイン>」だ(写真1)

写真1)線香

この原材料として
白檀(=ビャクダン(英名:サンダルウッド))が使われており、しかもインド産である(写真2)

写真2)サンダルウッド

インド産サンダルウッド(学名:Santalum album)
2023年7月時点のレッドリストを調査をしてみると、

なんと!2018年にVUと評価されていた(表1 赤□

表1)各サンダルウッド種のカテゴリー

さらに過去をさかのぼっていると、
インド産サンダルウッドはインド政府が伐採・輸入の規制を行って、
資源の枯渇を防止する政策を打ち出していたことがわかった!※
(※原木は規制対象だが、チップ状などの加工品は対象外)

それほど、過剰な伐採が進み、絶滅の危機に瀕していたことが想定される。

初めてこのことを知った瞬間、とんでもないことに気付いてしまったのだ↓(・ω・ノ)ノ!

オムが毎晩焚いている線香が、
サンダルウッドの消費に繋がっているやん、、、

オムによるサンダルウッドの消費が遠い国の資源に影響を及ぼすことを考えると、
サンダルウッドの枯渇防止について、オムも参加していかねばならないのではなかろうか。
なぜなら、SDGsを達成するには、より一層、それに対する個人レベルの意識が重要とされるからだ。

行動したこと

具体的にやったこととしては、
職場に対する情報提供販促資料の作成だ!

営業さんが新規開拓で利用する販促資料に着目して、
サンダルウッドを分析サンプルとして、化学的なデータを採取し、そのデータを使って販促資料を作成したのだ。
その資料にはサンダルウッドが絶滅の危機にあることもふれることで、
サンダルウッドの危機的状況について、会社を通じて情報発信することができたのだ。

さて、このサイトに訪問してくれたあなたにも
発信したいことがあるのではなかろう。

あなたの気付き・感性はあなたにしかないもの。

あなたの感性を形にして、発信すること
ご自身の生活をより充実させることに繋がるのではなかろうか。

たしかに仕事や家事で時間がないからとか事情はあるかと思うので、
負担の少ない形でコツコツやっていけばいいのかなと。

現状を悲観しても事態は変わらないので、
コツコツとね、、、