仏教講座2(お地蔵さんって何だろう?)

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背景

今回はお地蔵さんをテーマに説明するね。

お地蔵さんって知ってるかな?

道路の片隅にぽつんと立っていたり、
お墓の近くに立っていたりすることが多いので、
君も見たことがあると思うんだ。

君も疑問に思ったことはあるかな?

『仏さんは他にもいるのに、
特にお地蔵さんが道端でポツンと立っているのは何でだろう?
そもそもお地蔵さんって他の仏さんと何が違うの?』

そんな疑問に答えれるようになっているから、ゆっくり見ていってね。

今回のポイントは、
お地蔵さんは他にもいっぱいいる仏さんの中でも、
特にみんなの近くで見守ってくれている菩薩さんであるということだ!

それでは解説をスタートだぁ。

お地蔵さんとは

まずはみんながよく言うお地蔵さんっていうのは略称のことで、
正式には地蔵菩薩なんだ。


『地蔵』とは、
大地が全ての命を育む力を蔵するように、
苦悩の人々を、大慈悲の心で包み込み救う

という由来がある。

大地って生命に対して大きな恩恵を与えていて、
水を蓄え、木を育み、生物の住処となっているんだ。
それに相当するような大きな力でお地蔵さんは、オム達を救って下さるわけだ。
なんてありがたいことでしょう!

では、どこで救ってくれるんだろう?
それを次に説明していくね。

六道の世界観

インドの思想では六道(天道 人間道 修羅道 畜生道 餓鬼道 地獄道)という六つの世界観が唱えられている。
六道は車輪の回転のように、
無限に生死をくり返しているので、
六道輪廻と呼ばれている。

オム達が住む世界は「人道」の世界で、
冒頭にあげた道路の片隅に立っているお地蔵さんは
オム達が交通事故を起こさないように見守ってくれているんだろうね。

人道に限らず、
他の世界でも救いの手を差し伸べて、
自身も修行を続けているので、
みんなから人気があるんだろうね。

これらのことは、
ある経典(地蔵菩薩本願経)で、
釈迦如来が地蔵菩薩に対して、
弥勒菩薩が如来となって出現するまでの56億7000万年の間、
六道すべての世界に現れ、衆生を救うように依頼したと記されている。

お釈迦さんから依頼を受けるほど信用されているとはすごいことやわ。

菩薩とは

お地蔵さんが六道の世界で人々を救ってくれていることがわかったと思うんだけど、
人を救うことは、とても難しいと思うんだ。

みんなも経験したことあると思うんだけど、
考えの違う人に対して納得がいくような説明をすることって、
なかなかうまくいかないよね。
ましてや迷える人を悟りへ導くことはもっと難しいと思うわ。

その難しいことに対して、
お地蔵さんは「どのようにしたら人々を救えるだろう?」と問いながら、
人々の救済の方法を探求しているらしい。
「この伝え方じゃ分かりにくいかな?
じゃ、このような伝え方にしよう」と考えを巡らせて、
自身も修行を行なっている姿勢はすごいと思うの。
この姿勢がこれから話す菩薩につながっていくから、よーく聞いてね。

菩薩とは、一言で言うと、
『悟りを求めて修行する者』のこと
で、
地蔵菩薩はあともうちょっとで完全に悟って仏界に行けるのに、
その直前で思いとどまって、人々の救済を優先しているんだ。
だから人々は身近にいるお地蔵さんに対して信仰が厚くなるんだろうね。

冒頭の問いにあったように、
町中でお地蔵さんを見かけることが多いのは、
その人々の気持ちの現れだと思うのである。

お地蔵さんが祀られている理由には、
その当時の時代背景があり、
脈々と受け継がれた歴史をお地蔵さんから感じ取ることもオムはあるんだ。
このサイトに来てくれた君も是非そのような感性を育くんで、
視野を広げていけば、人生がもっと楽しくなると思うおむ。

重要なこと

これまでの内容で、菩薩とは何かについて知ることができたね。
オム達は菩薩さんの恩恵を受けてこれからも歩みを進めるんだけど、
ちょっと待ってね。

何か忘れてないかな?

実は、菩薩はお地蔵さんだけやなく、
オム達にも当てはまると言われている。

だって、日々日常で起こることに対して、
悩み、苦しみ、それでも明日を生きるのって
修行をしているようなものだよね。
その姿勢はまさしく菩薩である。

この世は修行と捉えた瞬間からオム達も菩薩であるということ

覚えておいてほしい。

まとめ

①お地蔵さんの正式名称は地蔵菩薩であること
②菩薩とは悟りを求めて修行する者であること
③オム達も菩薩になれること