ストレスによる疲労を癒す方法(タイ古式マッサージの技を紹介)

健康

概要

仕事の疲労がたっぷりとたまっていたオムの体は筋肉が凝り固まっていた。普段はヨガで体をメンテナンスするのだが、タイ古式マッサージという分野に興味を持ち始めた。これはいったいどんな術であろうか?それを体験すべく、anelaに訪問したエピソードをこれから記していく。

タイ古式マッサージとは?

ストレッチ、筋膜リリース、整体、指圧を組み合わせたマッサージである。

さらに調べてみると奥がとても深いことが分かってきた!
と言うのも、ヨガに似たポーズも取り入れられているので、タイ古式マッサージは『2人でするヨガ』とも言われているヨーダ!⬇️図1

図1)2人でするヨガ

ヨガも関わっているので、このマッサージ方法の歴史は約4500年前のインダス文明にまでさかのぼるのではないかな。

anela

お店の場所

京都駅から10分程度歩くと、古民家のような雰囲気を醸し出すanela を発見した。
のれんには独特なマークがデザインされており、中心部分に吸い込まれていくような感覚になった⬇️図2

図2)玄関へ吸い込まれていった


引き寄せられるままに扉を開けてお店の中へと入っていった。

雰囲気

無地のシャツに柄の入ったふんわりとしたズボン姿の店員さんが現れて、2階へと案内された。
椅子に座って待ってて下さいと言われ、オムはしばらく部屋を眺めていた。

明るさを抑えた照明でうっすらと部屋を照らしており、自然の温かみを肌で感じれるような内装であった。
タイの文化と聞くとアジアン系のエキゾチックな置物を連想してしまうが、可愛らしい雰囲気であった。

マッサージ前

しばらくすると、お茶とおしぼりを持った店員さんが現れた。お茶の器は容積が広めの感じであった⬇️図3

図3)器にもこだわりを感じられる


お茶を軽くすすりながら、マッサージの内容を軽く説明を受けた後、専用の服に着替えておいて下さいとのことであった。

今は真冬の時期なので、下着はモンベル長袖ジオラインとタイツを着ていた。
しかし部屋の暖房が効いていたので、下着を脱いでからお店の服を着ても十分暖かい状態をキープできた。

ちょうど着替えたタイミングで、店員さんから
「もぉお着替え終わりましたかぁ?」と声があった。

マッサージスタート

まずは仰向けになった状態で足元からマッサージが始まった。この時点で、オムの足が固いことを察したようなのか、お尻両側のマッサージに移った。

き、気持ちぃい〜❗️快感や❗️

店員さんが言うには、下半身が固い人はお尻の筋肉をほぐすと良いらしい。
っと言うのも、筋肉は他と影響しあって働くようで、足を動かすためにお尻の筋肉も働いているとのことだ。
言い換えると、筋肉達のチームワークであろう。

しばらく
店員さんの手が当たっている部分に意識を向けながら、
自分の体と対話をしていた。

オムの体を支えてくれている筋肉達、いつもオムの思いのままに動いてくれてありがとう!
オムが上司に怒られている時は、ストレスを共に感じているであろう。
オムが笑っている時は愉快に踊っているであろう。
このようにいつも同じ時間を共に過ごしていたのだ。君達とは運命共同体だ。

ふだん体を動かしている時はその存在を意識していなかったが、
自分の内側を見つめることで、その当たり前の存在に気付くことができたのだ。

タイ古式流 海老反り

次に店員さんが背後からオムの手を掴んで引っ張り始めた⬇️図4

図4)タイ古式 海老反り


こ、これは海老反りのポーズになっているではないか!?
ハタから見るとこっけいな姿やけど、普段使われていない筋肉が働き、これはこれでイイかもしれへんな。

このポーズ以降、次はどんな技が繰り広げられるのかワクワクしながら、時間が流れていった。

タイ古式流 蜘蛛の糸

店員「次は体を横にして片手を上に伸ばして下さい。そして私の手首を掴むようにして下さい」
オムは言われるままに、店員さんの手首を掴んだ。するとその状態で上の方に引っ張り上げるような動作を店員さんがやり始めた⬇️図5

図5)ストレス社会から救われる瞬間


この瞬間、オムは芥川龍之介『蜘蛛の糸』を思い出した。このストーリーはお釈迦さんが蜘蛛の糸を垂らして、カンダタを地獄から救おうとする話である。

この糸を店員さんの手と置き換えると、まさしく今の状態はオムが救われている光景ではなかろうか。

イタ気持ちぃいという感覚はわずかであったが、それよりもストレス社会から救い出そうという思いがこの技に込められているのではないかとしみじみと感じたなぁ。

印象の深い技やったわ。

ストレッチand指圧

ストレス社会から救い出されたオムは座った状態になった。次に繰り出された技はストレッチと指圧の合わせ技である。

店員さんの肘が肩甲骨と首の筋肉が結合している箇所に当たり、かつオムの手首を掴みながら、オムの腕を引き伸ばしていくのである⬇️図6

図6)テコの原理の応用


テコの原理のようになって、伸ばせば伸ばすほど、肘による刺激が倍増してイタ気持ちぃいのである。

この癒しがいつまでも続いてほしいと願ったが、時間もそろそろ終わりに近づいていた。最後は軽く背中をポンポンと叩いて終了ー。90分という長い時間が早く感じられるほど、癒しの空間に身も心も漂わせていた。

まとめ

タイ古式マッサージは複数の手法を合わせた技であった。時にはゆったりと、時にはダイナミックなポーズも繰り広げられて、ふだん使わない筋肉にも癒しが与えられた。
それでは最後にストレスを受けた際、順応していく思考を述べて、締めくくることにしよう⬇️

日常生活では外部の情報に敏感になってしまうが、マッサージ中は自分の内側を見つめ直すことができる。ふだんは気付かないが、自分の心体を支えてくれているモノ達の存在に気付いて、癒していこう